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ねこの嘘

結構毛だらけ

嗚呼わたくしは父に似ています

益々似ています

芸術を巡る旅から文化を舐める旅へ

そして人の核に迫る 思想の道を次の旅路の航路へ選びつつあるのです

 

覚めた目で見れば父は独身を貫くべき生き物でした

何よりも人として未完です

母も娘も降り回され、わたくしの家族はひとつのようで常にばらけておりました

幼心にわたくしは

出て行く時を今か今かと伺っておりました

彼らから離れて今ようやっと

彼、父の生き方がわかるのです

常に彼には疑問がついてまわっているのです

生への、死への、答え得ぬ答えへの。

それならばわたくしも寸分の狂いなくその道をゆきませう。

このみちやいくたりゆきしわれはけふゆく

 

駄目な男ばかりのこの世に

わたしという駄目な女が荷物を纏めて出かけていく

父も母も捨て、行きたいところが数多ある

 

この世の真理が無であると教わった今

無がわたしを心地よく揺さぶり午睡のような一本道をゆく

 

まっすぐなみちでさみしい

 

 

 

さて、山頭火、賢治、そして清の見た景色とはまた違う旗が空へ掲げられて

それ以外のことはどうでもいいのです

難しいとこは全て白髪の紳士へ任せましょう

命生む大義は他の女に託しましょう

わたくしには、命を懸けてでも行かなければならない場所があとふたつひとつみっつよっつ

あるようなないような

 

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