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ねこの嘘

結構毛だらけ

泣いたりぐずったりしたら迷惑かけるかもしれないけどごめんね

 

赤ちゃんは泣くのが仕事でしょ、気にしないって

 

ありがとう

 

 

一緒に悪ふざけをしていた友達が

ひとりまたふたりと遊びから卒業していく

胎内から我が子を産んだ彼女達を観察していれば

わたしにも見えてくることがある

以前と変わらぬ外見や格好で町を歩くその腕には小さな生き物が、彼女無しでは生きられないひ弱な生き物が、抱かれている

 

きっとこれは、いつかのわたしの母だ

暫くの間はひたすら薄れてゆくしかない古くからの交友関係に微弱な焦りを覚え

同時に

我が子と歩む新たに与えられた環境に大きな歓喜と興奮を隠しきれない表情をして

 

 

わたしから見ればそれは、切なさを封じ込めた強さに昇華した女の衣かぶり

知らぬうちにその強さは鎧になり厚顔になる

 

それが羨ましくあり寂しく思う秋の軒下

そして同時に

すべての選択権が我が手中にしか存在しないこれからの日々に一縷の興奮を覚える、ううん、覚えなきゃやってられないヒマラヤほどの眩い宝石

 

胸が苦しくなるくらいわくわくしたいの

刺激が欲しいの

どこのだれかあまり知らない男に、それを訴えるわたしは

その行為自体にときめいている

そうだこれだ、これはあの日の再来

 

強さは死ぬまでいらないだろう

切なさの中に生きていくしかない

数多の男たちのように

 

 

行きたいところへ行こうと強く決意した金曜

 

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